人は「言葉」を話し、書き、パソコンで打つことによって考えや思いなどを伝えます。何かを伝えるとき、自分の心にあることは感じているでしょうけれど、聞く相手、読む相手の気持ちに寄り添っているでしょうか。
話す相手、読む相手が一人のときには、寄り添った言葉で示されたこともあったでしょう。しかし、提案・企画書や報告書、説明文などのときには、何を感じながら示したでしょうか。
自分自身が感じた通りに、聞く・読む相手も感じてくれるとは限らないので、本質を伝えることは難しいものです。自分は「白」をイメージした内容を、相手は「ベージュ」に捉えてしまうことも
多々あります。
相手が一人の場合は、自分との関係性やその人が今どのような状態であるのかを感じて寄り添うことができ、言葉や表現法が出てくるでしょう。
相手が不特定多数の場合は、誰にでもわかりやすく理解できるように示すことが一番大切です。「YES」にも「NO」にも取れる言葉(下記に例文あり)や曖昧な表現は避けましょう。
例文: Aさんからの声がけ「参考になるから予定がなければ午後2時、一緒に話を聴いてみない?」
Bさんの返事 「大丈夫です」
この「大丈夫です」は、『予定がないから、一緒に聴きたいです』なのか、『聴かずともどうにかなっているので、結構です』なのか、どちらでしょう・・・
⇒聴きたいと思う返事の場合、
『ありがとうございます。予定も空いているので是非聴きたいです。お願いします。』
⇒聴かない、というお断りの場合、
『その時間は難しいので、お聴きすることができかねます。ありがたいお話しなのですが。』
となります。「大丈夫です」という一言だけでは済まないですね。
振り返ると、「そんなつもりで言ったわけではないのに」という場面を思い出すこともあるのではないでしょうか。自分はわかっているつもり、自分では気遣っているつもり…しかし、相手のことをどれだけ理解しているか、感じているかがポイントです。
話す、書く、打つときに、相手に寄り添って、あなたの心を表現してみてください。